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タロットカードの力はどんな意味? 内なる強さと優しさで読む恋愛・相手の気持ち・仕事

タロットの大アルカナ【力(Strength)】の意味をくわしく解説します。正位置・逆位置の基本から、恋愛や相手の気持ち、仕事運や金運、日常での活かし方までを、やさしく整理しました。

執筆:アルカナレコード編集部
#タロット#大アルカナ#力
タロットカードの力はどんな意味? 内なる強さと優しさで読む恋愛・相手の気持ち・仕事

タロットカードの力はどんな意味? 内なる強さと優しさで読む恋愛・相手の気持ち・仕事


この記事でわかること

タロットの【力(Strength)】は、「内面の強さ」「穏やかな勇気」「自分や相手の感情を落ち着いて扱う力」をあつかうカードです。
この記事では、次のような点を整理していきます。

  • 力の基本テーマと、正位置・逆位置の意味の違い
  • 恋愛全般、とくに「相手の気持ち」で力が出たときの読み方
  • 仕事・人間関係・金運での力の意味
  • 力の絵柄に込められた象徴の整理
  • 実際の占いで、力をどう読み取ればよいかの考え方

占い結果を「強い/弱い」といった印象だけで終わらせず、
感情のコントロールや自己成長に活かせるように説明していきます。


《力》要点まとめ

結論:感情に振り回されず、落ち着いた勇気と優しさで状況に向き合う局面。力ずくではなく、「自分と相手の気持ちを理解しながら扱う強さ」が問われる。

  • 正位置:内面の強さ/穏やかな勇気/自己コントロール/やさしいリード/本音を受け止める余裕
  • 逆位置:我慢のしすぎ/感情の爆発/自信のなさ/依存や支配/力の使い方の偏り
  • 次の一手:まず自分の気持ちを正直に認める/相手を変える前に、自分の反応パターンを整える/強く出るより「落ち着いて続ける」行動を選ぶ

ここだけ読めば、《力》がおおまかにどんな局面を示すかはつかめます。
このあとで、正位置・逆位置やシーン別の意味をくわしく見ていきます。


力の基本データ

まず、力カードの基本的な情報を整理します。

項目 内容
番号 大アルカナ 8(多くのデッキでこの番号)
名称 力(Strength)
対応する星座 しし座
主なテーマ 内面の強さ・勇気・自己コントロール・情熱の扱い方・優しい支え
正位置のイメージ 穏やかな強さ、落ち着いた勇気、自分を生かした前向きな行動
逆位置のイメージ 我慢の限界、怒りや不安の暴走、自信喪失、力の過不足

力は、「腕力」よりも心の強さや心の持ち方を示すカードです。
怒りや不安を押し殺すのではなく、「ある」と認めたうえで、どう扱うかを学ぶ段階と考えると整理しやすくなります。

力(Strength)ならではの特徴

《力》は、同じ「がんばり」「強さ」を扱う大アルカナの中でも、次のような点が特徴的です。

  • 外側の出来事より、「そのときの感情の扱い方」や「心の反応」に焦点が当たる
  • 勝ち負けや早い結果より、「どう向き合ったか」という過程を重視する
  • 弱さを消すのではなく、「弱さを前提にした強さ」を育てる

戦車のように一気に攻める力でもなく、悪魔のように欲望に飲み込まれた状態でもありません。
《力》は、感情や欲求を抱えたまま、それらを自分の味方にしていく過程を示すカードとして、他の大アルカナと性質が分かれます。


力の正位置の意味(総合)

力が正位置で出たときは、外からの状況に対して、落ち着いて向き合う力が育っている時期です。
感情が動いてもすぐに爆発せず、一呼吸おいて選び直すことができる状態を示しやすくなります。

代表的には、次のような状態を表すことが多いです。

  • 不安や怖さを感じながらも、一歩を踏み出せている
  • 人に振り回されず、自分のペースや考えを大切にできている
  • 相手の弱さや欠点を責めるより、受け止めようとしている

日常では、

  • 緊張する場面でも、落ち着いて自分の力を出しやすい
  • 苦手なことにも、少しずつ地道に取り組める

といった読み方もできます。

力の正位置は、「無理をしてでもがんばる」ことを推し進めるカードではありません。
自分のペースを理解したうえで、できる範囲で前に進む姿勢を支えてくれるカードです。


力の逆位置の意味(総合)

逆位置の力は、「感情の扱い方」や「がんばり方」のバランスが崩れている状態を示しやすいカードです。

たとえば次のような傾向が出やすくなります。

  • 我慢を重ねすぎて、限界が近い
  • 怒りや不安がたまり、一気に爆発しやすい
  • 自分に自信が持てず、行動する前からあきらめてしまう
  • 反対に、自分の意見を押し通そうとして、相手への配慮が足りなくなる

ここで大切なのは、「弱いからダメ」と決めつけないことです。

  • どんな場面で力の出し方が偏りやすいか
  • どこまでなら無理なく続けられるか

を見直すことで、今の限界や調整点が見えやすくなります。
逆位置の力は、「もう少し楽な力の使い方を探してほしい」という合図として読むと良いです。


シーン別の意味と読み方

ここからは、よく占われる場面ごとに、力の意味を整理していきます。
同じ力でも、「どんな悩みか」「正位置か逆位置か」で読み方が変わります。


恋愛・結婚の意味

正位置の意味(恋愛・結婚)

恋愛や結婚の相談で力が正位置に出たときは、「穏やかな支え合い」「お互いの弱さを認め合う関係」を示すことが多いです。

  • 相手の欠点を責めるのではなく、一緒に工夫しようとする
  • 感情的なケンカが減り、話し合いで解決しやすくなる
  • 相手をコントロールするのではなく、信頼して見守る姿勢が育つ

結婚については、「完璧な二人」ではなく、「不完全な同士が支え合うパートナーシップ」として前向きに考える流れになりやすいです。
無理に劇的な変化を求めるより、日々の小さな歩み寄りを続けることがポイントになります。

逆位置の意味(恋愛・結婚)

逆位置で出たときは、恋愛や結婚において、力の使い方が極端になっている可能性があります。

  • 自分ばかりが我慢していると感じている
  • 相手に合わせすぎて、疲れや不満がたまっている
  • 不安や怒りがたまり、ちょっとしたことで爆発しやすい
  • 反対に、相手を押さえつけるような言動になりやすい

このカードが逆位置のときは、「どこからどこまで自分が背負うか」をいったん整理した方がよいです。
限界を超えて抱え込んでいないか、相手に任せるべきところまで自分が抱えていないかを見直すと、これからの付き合い方が見えやすくなります。


力が出たときの「相手の気持ち」

ここでは、相手の心の中の「どんな雰囲気か」にしぼって見ていきます。
関係の形そのものは、ひとつ前の「恋愛・結婚」の項目と合わせて読むと整理しやすくなります。

正位置の相手の気持ち

「相手の気持ち」を占ったとき、相手の位置に力の正位置が出たなら、相手はあなたに対して、
一時的な熱さだけではない「深い好意」や「支えたい気持ち」を持っていることが多いです。

  • あなたの弱さも含めて受け止めたい
  • 長く付き合っていく前提で、慎重に歩み寄りたい
  • あなたのために自分も成長しようとしている

ただし、力は慎重さも含むカードです。
気持ちがあっても、一気に距離を縮めるより、「焦らず信頼を深めたい」と考えている場合があります。

あなたからは、

  • 相手に頼りすぎず、自分の足で立とうとする姿勢を見せる
  • きつい言い方を避け、穏やかなやりとりを心がける

といった点を意識すると、相手も安心して気持ちを出しやすくなります。

逆位置の相手の気持ち

逆位置で「相手の気持ち」に出たときは、相手の心が疲れていたり、感情の扱いに迷っている状態を示しやすくなります。

  • 自分のことで精一杯で、恋愛に使える力が少なくなっている
  • あなたへの気持ちはあっても、どう表現してよいか分からない
  • 過去の恋愛や人間関係の経験が、今の関係に影響している

この場合、あなたがどれだけ行動しても、短期間で状況が大きく変わるとは限りません。

  • 相手を急がせすぎない
  • 自分の生活や心の安定も大切にする

といった「距離感の調整」を意識することで、無理をせずに様子を見守りやすくなります。


片思い・復縁・出会いでの力

片思いの場合

正位置
片思いで力が正位置に出たときは、「時間をかけて信頼を育てることで、関係が進みやすい時期」です。

  • 挨拶や日常会話など、小さなやりとりを大切に続ける
  • 相手のペースを尊重し、無理に距離を詰めない
  • 相手の負担にならない範囲で、さりげなく支える

一気に告白して結果を出すより、「安心できる存在」として少しずつ認識してもらうことが鍵になります。

逆位置
逆位置の場合、「片思いへの向き合い方」に偏りが出ていることがあります。

  • 相手の反応に一喜一憂しすぎて、気持ちが疲れてしまう
  • うまくいかないと、すぐに自分を責めてしまう
  • 反対に、「どうせ無理だ」と決めつけて何もしない

このときは、片思いそのものから少し距離を取り、自分の生活や体調を整える時間を意識的につくると良いです。
恋愛だけに心の余裕を使い切らないよう、趣味や友人との時間も並行して持つことが支えになります。

復縁の場合

正位置
復縁の相談で力が正位置に出たときは、「感情をぶつけ合うより、落ち着いた話し合いで向き合う流れ」が示されやすくなります。

  • 別れた原因を責めるためではなく、「どうすれば同じことをくり返さないか」を考える
  • 相手の弱さも自分の弱さも認めて、現実的にできる改善を決める
  • すぐに結論を急がず、一定期間様子を見ながら関係を整えていく

復縁を目指すにしても、「前より健全な関係を作れるか」が重要になります。
そのための心の準備が整いつつある、と読むことができます。

逆位置
逆位置なら、復縁に向けての気持ちや力の使い方が難しくなっている可能性があります。

  • 寂しさや不安だけで復縁を求めてしまう
  • 相手を支えるつもりが、自分をすり減らす状態になりやすい
  • 過去への未練が強く、今の生活を大事にできていない

この場合は、

  • 復縁しなかった場合の生き方を、具体的にイメージしてみる
  • 「復縁さえできれば良い」と考えていないか、書き出して整理する

といった作業を通して、本音を確認した方が判断しやすくなります。

出会いの場合

正位置
新しい出会いを見たときに力の正位置が出たなら、「安心感のある相手」との縁が期待できる時期です。

  • 自分らしく過ごせる場での出会い(趣味、勉強会、仕事など)
  • 外見より、中身や価値観に惹かれる出会い
  • お互いの弱さを見せても、離れずに向き合える関係

華やかな場より、自分のペースを保てる場に足を運ぶと、相性の良い出会いにつながりやすくなります。

逆位置
逆位置なら、「出会いの有無」よりも、「出会いに向かう心の準備」が整っているかが課題になりやすいです。

  • 過去の恋愛の経験が癒えきっておらず、警戒心が強い
  • 自分に自信が持てず、相手を信じにくい
  • 出会いを求めているようで、実は心の中では距離を置きたい気持ちもある

この場合、まずは自分の生活や心の回復を優先し、
「誰かと一緒だから安心」ではなく、「一人でもある程度安定している状態」を目指すことが、良い出会いへの準備になります。


仕事・勉強での力

正位置の意味(仕事・勉強)

仕事や勉強の相談で力が正位置に出たときは、「粘り強さ」と「自己管理」がうまく働いている時期です。

  • 難しい仕事や課題にも、投げ出さず着実に取り組める
  • 強い負担のかかる場面でも、やるべきことを整理して進められる
  • 苦手な相手にも、感情的にならず、目的を意識して対応できる

勉強では、

  • 一度では理解できない内容にも、あきらめずに向き合える
  • 休む時間も含めて、無理のない計画を立てられる

といった読み方ができます。
「短期間で一気に成果を出す」より、「少しずつだが確実に前進する」ことを支えるカードです。

逆位置の意味(仕事・勉強)

逆位置で出た場合は、「がんばり方」が偏っているサインとして読むと分かりやすくなります。

  • 完璧を目指しすぎて、疲れ切ってしまう
  • 怒りやストレスをうまく発散できず、ミスや空回りが増える
  • 反対に、「どうせ無理だ」とあきらめて、手をつける前に止まってしまう

このカードが逆位置のときは、

  • 作業量だけでなく、休む時間も含めて計画を見直す
  • 苦手な部分だけに目を向けず、「できていること」も確認する
  • 一人で抱えず、相談や分担を検討する

といった点を意識すると、負担を減らしながら前に進みやすくなります。


金運・生活の安定での力

正位置の意味(金運・生活)

金運や生活の安定を占ったときに力が正位置に出たなら、「計画を守る粘り強さ」が鍵になります。

  • 無理のない節約や貯金を、コツコツ続けられる
  • 一時的な出費があっても、慌てず立て直す力がある
  • 衝動買いを抑え、「本当に必要か」を考えて選べる

生活面でも、

  • 体調管理や生活リズムを、できる範囲で整えようとしている
  • 将来のために、小さな習慣を積み重ねている

といった読み方ができます。
一発逆転の金運というより、地道に積み上げることで安定させていく流れを示すことが多いカードです。

逆位置の意味(金運・生活)

逆位置なら、お金や生活に関して、「感情に流されやすい状態」が出やすくなります。

  • ストレスから、つい必要以上に買い物をしてしまう
  • 我慢を重ねている反動で、大きな出費をしてしまう
  • 生活習慣を整えたいのに、三日坊主になりがち

この場合は、まず「全部を一度に変えようとしない」ことが大事です。

  • まず一つだけ、小さな行動目標を決める(例:毎日家計簿に一行だけ書く)
  • できた日をカレンダーに印をつけ、続いていることを見えるようにする

といった工夫をすることで、「続ける力」を少しずつ育てるきっかけになります。


人間関係・家庭での力

正位置の意味(人間関係・家庭)

家庭や職場、人間関係の相談で力が正位置に出たときは、「相手の弱さを受け止めつつ、穏やかに支える力」が働いている状態です。

  • 家族や身近な人のつらさに気づき、寄り添おうとしている
  • 職場で感情的な対立があっても、落ち着いて話し合いに持っていける
  • 不機嫌な相手にも、必要以上に振り回されずに接することができる

家庭では、誰か一人が全てを引き受けるのではなく、
「できることを分け合って支え合う」方向に動きやすくなります。

逆位置の意味(人間関係・家庭)

逆位置の場合、人間関係の中で「我慢」や「感情の押し込み」が限界に近づいていることがあります。

  • 家族や職場で、ずっと我慢してきたことがたまっている
  • 苦手な相手に対して、表には出さないが心の中では強い反発を感じている
  • 反対に、自分の正しさに固執して、相手を力でねじ伏せようとしている

このカードが出たら、

  • 「言わないままにしていること」を紙に書き出して整理する
  • 自分一人で抱えるのが難しい場合は、第三者や専門の窓口に相談する

といった行動が役立ちます。
力の逆位置は、「一人で背負いすぎないでほしい」というサインとして読むこともできます。


力の絵柄と主な象徴

力(Strength)のカードには、感情や欲求をどう扱うかを示す象徴が多く描かれています。
代表的なモチーフと、読み取りのポイントを整理します。

象徴 意味・読み取りのポイント
白い服の女性 純粋さ、落ち着き、穏やかな心の強さ
ライオン 本能、情熱、怒りや欲望などの強い感情
女性がライオンの口に触れる姿 力ずくではなく、理解と信頼によって感情を扱うこと
頭上の「∞」の記号 続いていく学び、内面の力の可能性、意識の広がり
花の冠や腰帯 繊細さややさしさ、自然体の魅力
落ち着いた背景の景色 感情が大きく揺れても、落ち着きを保っていられる状態

象徴を読むときは、「ライオン=消したい感情」ではなく、「共に生きていく感情」として捉えると分かりやすくなります。

  • 恋愛なら、相手や自分の「嫉妬」「不安」「情熱」をどう扱うか
  • 仕事なら、「負けたくない気持ち」や「責任の重さ」をどう力に変えるか

といった点につなげて読むことができます。


力が出たときの読み方のコツ

力は、「がんばり」や「強さ」に関わるため、無理を押しつける読みになりやすいカードでもあります。
読み方のコツを、いくつか整理します。

1. 「無理な根性論」になっていないか確認する

力が出たときに、
「もっとがんばれば何とかなる」「弱音を吐くな」といった解釈だけにしないことが大切です。

  • いまのペースで続けて良い部分
  • 減らした方が良い負担

を分けて考え、「続けられる強さ」を目指す読み方を心がけると、現実的な助けになります。

2. 戦車や悪魔との違いを意識する

似たように「力強さ」を連想させるカードとの違いを押さえておくと、解釈の整理に役立ちます。

  • 戦車:勢い、前進、勝ちに行く力、スピード感のある決断
  • 悪魔:欲望や依存、手放しにくい快楽、ズルズル続く関係
  • 力 :感情や欲望を認めたうえで、穏やかにコントロールする姿勢

戦車が「一気に走り出す力」だとすると、力は「長く続けるための持久力」に近い性質を持ちます。
悪魔が「欲望に飲み込まれる状態」を示すのに対し、力は「欲望を自分の味方にしていく段階」として読むことができます。

3. 他のカードとの組み合わせで具体化する

力は「内面の状態」を示すことが多いため、単体だと「がんばる」で終わってしまいがちです。
周りのカードと組み合わせて、具体的な行動に落とし込むと読みやすくなります。

例としては次のようなイメージです。

  • 力 + 恋人:本音をぶつけるより、落ち着いた対話で価値観をすり合わせる
  • 力 + 死神:つらい変化の中でも、自分を支え続ける心の強さ
  • 力 + 星 :希望を持ちながら、あきらめずに努力を続ける姿勢

力が「どんな内面の力を示しているか」を見て、周りのカードが「それをどの場面でどう使うか」を説明していると捉えると、全体像が整理しやすくなります。


よくある誤解と注意点

力は、名前やイラストの印象から誤解されやすいカードでもあります。
よくある誤解を、いくつか整理しておきます。

「力=とにかく強く押せ」という意味ではない

力が出たからといって、「押し切ればうまくいく」「強く出れば勝てる」という意味ではありません。

自分の感情を乱暴に押さえつけていないか、相手の気持ちを無視していないかを確認し、「落ち着いて続ける力」を意識する方が、このカードの性質に合っています。

「弱音を吐いたら負け」というカードではない

力は、「弱さがあってはならない」というメッセージでもありません。
むしろ、弱さや不安を認めたり、必要な助けを求めたりする行動も、「自分を守る強さ」として含んでいます。

弱音を一切出さないことが強さではなく、「弱さを自分で理解して扱えること」が、力のテーマに近いと言えます。

「いつも笑顔でがんばれ」という意味でもない

イラストの女性は穏やかな表情をしていますが、
それを「常に明るくふるまうべき」という意味に広げすぎないよう注意が必要です。

悲しいときには悲しんで良く、怒っているときには、怒りの理由を確認することも大事です。
その上で、「どう表現すれば自分や相手を傷つけずに済むか」を考えるのが、力らしい向き合い方です。


Yes/Noを占うときの目安

力を、はい/いいえの占いで使う場合の目安です。
単純に「はい」「いいえ」と決めるより、「どんな姿勢なら実現しやすいか」を見ると役立ちます。

正位置

  • 基本的には「はい寄り」
  • ただし、短期決戦ではなく、「続けること」が前提
  • 感情に流されず、地道に行動を積み重ねれば実現に近づく

逆位置

  • 今のままでは「難しい寄り」
  • 無理ながんばりや、感情の偏りが残っている
  • 休息や方針の見直しを行い、「続けられるやり方」に修正できれば、あらためて検討する余地がある

Yes/Noリーディングでは、「どのようなペースややり方なら『はい』に近づくか」を読み取ると、具体的な行動のヒントになります。


まとめ|力からのメッセージ

力(Strength)は、「感情を押し殺すことではなく、理解して扱う内面の強さ」をテーマとするカードです。

  • どんな場面で感情が大きく揺れやすいか
  • そのとき、これまでどんな反応パターンをくり返してきたか
  • これからは、どんな反応を選べるようになりたいか

こうした点を整理するタイミングを教えてくれます。

恋愛や「相手の気持ち」を占ったときに力が出たなら、
相手の感情だけでなく、自分がその感情とどう向き合うかにも目を向けてみてください。
「我慢するか、ぶつけるか」の二択ではなく、「落ち着いて話す」「距離を調整する」といった選択肢もあります。

仕事やお金、人間関係の相談なら、
一時的な頑張りではなく、「続けられるペース」と「休むタイミング」を含めて計画を考えることが大切になります。

力のカードを見かけたときは、

  • 自分を責めすぎていないか
  • 無理な根性論で、自分や相手を追い詰めていないか

を一度振り返ってみてください。
その上で、「今の自分にできる一歩」をていねいに選び続けていけば、力はあなたの内側にある強さを、静かに後押ししてくれます。

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